40カ国が被害を受けた”NetTraveler”

 先日Kaspersky Labが正解の大手企業や政府機関に執拗に狙い続けているサイバースパイ攻撃の実態についてまとめた報告書を発表した。その被害は40カ国で350組織が被害にあっているという。その諸悪の根源となっているのが、「NetTraveler」というマルウェアである。
 NetTravelerはMicrosof Officeの既知の脆弱性をつくマルウェアである。Wordファイルなどを使用したスピアフィッシングの手口で、狙った相手のコンピュータに感染し、システム内に潜伏して監視した後、OfficeやPDFなどの文章盗んだり、キーロガーしたりする機能を併せ持っている。

 このマルウェアの被害にあっている国を下記に示す。
カザフスタンキルギス・中国・タジキスタン北朝鮮・スペイン・ドイツ・アメリカ・カナダ・イギリス・チリ・モロッコギリシャ・ベルギー・オーストリアウクライナリトアニアベラルーシ・オーストラリア・香港・日本・イラン・トルコ・パキスタン・タイ・カタール・ヨルダン etc

南米やアフリカが含まれていない。それには何か関係があるのだろうか。

また、被害割合はモンゴル・インド・ロシアでの感染数が多いとの報告もある。